最後は常光寺です。
臨済宗妙心寺派ということで、越前大仏と
同じ宗派ですね。
この寺院は常高院(お初の方)の発願によって
建立されました。

お初は、信長の妹お市と浅井長政の間に生まれ
た娘で、小浜藩主京極高次に嫁ぎます。

浅井の3人姉妹は、長女が淀君(秀吉側室)、
次女がお初、三女がお江(秀忠正室)です。
すごい運命を持つ3姉妹です。



本殿です。

京極高次は室町の守護大名佐々木京極家の嫡男
でしたが、京極家は家臣の浅井家に大名を奪わ
れています。しかも高次は信長に人質として送ら
れてしまうのです。ゆくゆく高次はその家臣の娘
をもらうのですから、お初の運命も不思議なものです。

しかし淀ともなれば、は父を討った母の兄信長の
家臣で、討伐軍の指揮者であった秀吉に嫁ぎ、
妹二人の亭主の徳川軍によって討たれます。
戦国の女性の運命は劇的です。



お初の墓は階段を登ってゆくとその先にあるのです。

ところが間に国道27号線がありました。
この国道を、とぎれた車の隙を狙って渡ってゆきます。


ありました。お初の墓です。

京極高次は関ヶ原で徳川方に加担し、
若狭八万五千石をもらいうけます。
お初は秀吉のあっせんで娶ります。

お初は、今はこうして国道を挟んだ菩提寺に
静かに眠っています。

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