傘松閣には宝物館があります。
内容は確かに宝物館ですが、展示の仕方は
どちらかというと美術館に近いかもしれません。
高級感溢れる薄暗い館内に間接照明や
プロジェクターを用いて大変視覚的に表現されて
います。


永平寺の参道です。

「街道をゆく」を読んだ私は、やはりこの永平寺の
規模の大きさと近代化にとまどいを覚えました。
しかし、よく考えてみれば、永平寺は全国曹洞宗の
研修センターとしての機能と、越前の代表的観光地としての
性格を共存させなければならない宿命を背負っているのです。

禅宗的な美的感覚を切り捨てるところから存在しなければ
ならないこの寺院の立場に、厳しい現実を感じました。

今、もし義介と道元がいたら、義介は道元に言ったでしょう。
「でもこうしたからこそ、禅師の曹洞宗は現在も国内
最大宗派として存在しているのではないでしょうか?」


そんなことを考えながら駐車場へ。

駐車場を借りていたお土産屋やで食事をとりました。
名物「永平寺そば」は太い麺で、とろろ付。

NHK朝の連ドラ「ほんまもん」でも登場した
精進風護摩豆腐もありました。TVと同じで白く、
粘りが強いものでした。

さあ、このあと午後は平泉寺です。

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